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脱走受刑者を追う 元刑事・小川泰平氏が現地を緊急取材…なぜメモを残したのか? 「孤狼、映画、都内」

 脱走受刑者はなぜ盗難車にメモを残したのか!?元警察官で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が15日夜、都内で行われた映画「孤狼の血」の公開記念トークイベントにゲスト出演。最近の事件について語る中、愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した平尾龍磨受刑者が乗り捨てた盗難車に残したメモについて見解を示した。

 平尾受刑者が脱走時に使った盗難車は広島県尾道市の向島で発見されたが、その現場には「車をお借りします。一切傷つけません」と記したメモが残っていた。この文言には何の意味があるのか。

 小川氏は「窃盗とは(対象を)自己の物にするためであって、『逃走の道具としてただ使うだけなので、車をお借りします』と書き残しておけば窃盗にはならない。逃げながら、瞬時の内にそれを考えて書いているんです」と、知能犯であることを指摘。ちなみに同所にはIQテストの上位者が入るという。

 さらに、同氏は「窃盗犯である受刑者の手口は出店荒し。深夜に人のいなくなったスナックなどの店に入るのが専門で、夜間動くのが得意。(夜より昼に比重を置いている)探し方が逆なのです」と、脱走受刑者が“夜行性”であることを重視すべきだと強調した。

 そして一夜明けた16日、小川氏は東京から、平尾受刑者の潜伏先とみられる瀬戸内海に浮かぶ人口約2万3000人の向島に入った。脱走から8日が経過したこの日、小川氏は午前中には海へ、午後は山に移動して精力的に現場を取材した。

 デイリースポーツの取材に対し、小川氏は「交通量もそれほど多くなかった島が(警察車両などで)渋滞になったり、島では外出を控えるということで出歩く人も減ってしまい、商店も困っています。それ以上に(脱走受刑者が)捕まらないことで困っている」と現地の状況についてコメントした。

 島には山林が多く、また1000軒以上に及ぶという空き家など、身を隠す場所も多いために捜索は難航している。小川氏は「警察犬や監視カメラなどを使った夜間の捜査に加え、あとは本人の性格ですね。窃盗犯は動かないタイプも多いのですが、彼の場合はどうなのか。その性格をどこまで把握して捜査できるかですね」とポイントを挙げた。(デイリースポーツ・北村泰介)

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