王座剥奪

王座剥奪の比嘉大吾、試合後病院直行…入院していた 『具志堅スポーツ、白井、比嘉大吾』

 体重超過により日本人で初めて世界王座を剥奪された前WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=が、9回TKO負けした15日の試合後に入院していたことが16日、分かった。検査のため病院に直行し、数日間は入院する見込み。

 入院に伴い、日本ボクシングコミッション(JBC)は聞き取り調査を行わず、ジムから報告書を提出させた。JBCの安河内剛事務局長は新設する体重超過の罰則規定の概要を17日に公表する意向を示し、比嘉らへの具体的な処分については「報告書を待ってから協議したい」と説明。秋山弘志理事長は「ある程度の示しはつけないといけないだろう」と、長期出場停止などを含めた厳罰処分を示唆した。

 陣営の具志堅用高会長は、2人への沖縄県民栄誉賞の辞退を表明。沖縄県の翁長雄志知事も17日に予定されていた表彰式を見送ることを16日に発表した。

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王座剥奪の比嘉、初黒星 今後すべて白紙…具志堅会長「JBCの処分待つ」/BOX 《クリストファー・ロサレス、具志堅スポーツ、白井》

 WBC世界フライ級タイトルマッチ(15日、横浜アリーナ)体重超過のためWBCフライ級王座を剥奪された比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=は、同級2位のクリストファー・ロサレス(23)=ニカラグア=に9回1分14秒TKOで敗れた。日本記録に並ぶ15試合連続KO勝利を続けていた比嘉はプロ初黒星。ロサレスが新王者となった。

 失意の前王者に戦う力はなかった。勝ってもベルトは戻ってこないリングで9回途中、セコンドがタオルを投入してTKO負け。比嘉は涙目で、四方に向かって弱々しく頭を下げた。

 「現場責任者の自分の判断で止めた。試合をやらせたのは、本人が上がると言ったから。自分も大丈夫だと思った。私の責任です」

 所属ジムの具志堅用高会長(62)が説明した。比嘉は会場を去る前に「今は何も出てこないです。ごめんなさい」とだけ言い残した。

 「ロサレス頑張れ」のやじも飛ぶ中、リーチで18センチも勝る相手の左ジャブを浴び続けた。「試合前には2、3回で止めると比嘉には言っていた」と具志堅会長。日本新記録の16試合連続KO勝利どころか、9回が限界でプロ初黒星を喫した。

 前日計量ではリミットより900グラムも重い51・7キロで、日本選手の世界戦で初となる計量失格となった。この日の午前8時に行われた当日計量では、設定された55・3キロを下回る54・7キロ。前日から3キロ増えた体で、リングに上がることは許された。

 「世界チャンピオンにもかかわらず計量オーバーしてすみません」

 当日計量を終えた比嘉は声を絞り出した。前回のV2戦から70日。具志堅会長は「間隔が短かった。それが一番の原因」と声を詰まらせた。

 今後は日本ボクシングコミッション(JBC)による処分を受ける。長期出場停止などの厳罰は確実。他団体との王座統一戦、米国進出など前途洋々だったはずの未来図はすべて白紙に戻った。「JBCの処分を待って今後のことは決めたい。階級を上げるかも今は分からない」と同会長。重い十字架を背負った比嘉の再起の道は険しい。

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比嘉が体重オーバー 猶予2時間ダメなら王座剥奪 《都内、計量、横浜アリーナ》

 ボクシングのダブル世界戦(15日、横浜アリーナ)の前日計量が14日、都内で行われ、16連続KO勝利の日本記録がかかるWBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅)は1回目で制限体重の50・8キロを900グラムオーバーした。

 2時間の猶予の間にパスしなければ、王座剥奪となる。過去、日本人王者が計量失格となったケースはない。挑戦者の同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)は50・5キロで一発パスした。

 3度目の防衛戦だった比嘉は軽量級では際立つ筋肉の持ち主で、ここ数戦は毎試合で減量苦があった。13日の公式会見では「今回も1ラウンドから全力で倒しにいきます」と述べていたが、ひげを伸ばした表情に覇気はなく、体調面での心配が募っていた。この日も生気がない顔つきだった。

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『比嘉大吾が王座剥奪、体重超過…減量無念のギブアップ 日本人初』 ~ みんなの感想まとめ

 「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(15日、横浜アリーナ)

 前日計量が14日、都内で行われ、WBC世界フライ級タイトルマッチで日本新記録となる16試合連続KOと3度目の防衛を狙う王者の比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=が体重超過で王座剥奪となった。日本人が世界戦で体重超過となるのは史上初。なお、当日計量を経て試合は行われる方向で合意された。

 比嘉は1回目の計量で制限体重(50・8キロ)から900グラムオーバーの51・7キロで体重超過となった。規定により2時間の猶予が与えられた中での減量を目指したが、午後2時30分過ぎに減量をギブアップしたことが発表された。具志堅用高会長は「重大なことが起こってしまった。あってはいけないことが起こってしまった。汗がひとつも出ない。日本でこんなことが起こって、申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 試合は行われる方向で15日午前8時に当日計量を行い、リミットよりも10ポンド=4・5キロ重い55・3キロを上回ると中止となる。比嘉が勝てば、王座は空位。引き分けでも空位。挑戦者が勝てば新チャンピオン。なお、比嘉がKOで勝てば16連続KOの日本新記録は認められる。

 挑戦者で同級2位クリストファー・ロサレス(23)=ニカラグア=は50・5キロで1回でパスした。戦績は比嘉が15勝(15KO)、ロサレスが26勝(17KO)3敗。

 比嘉は軽量級の範疇を超える筋肉量を持つ。胸囲97センチは20キロ以上重いミドル級の村田諒太(98・5センチ)と1・5センチの差しかない。最近は毎試合減量に苦しんでおり、王座を奪取した昨年5月のフアン・エルナンデス(メキシコ)戦前には減量苦と重圧からパニック障害も引き起こした。

 挑戦者のロサレスは1回目の計量後、「すごく残念だし、悲しく思っている。(もし比嘉が)タイトルを失うと、それは夢を失うのと同じこと。比嘉のために心を痛めている。比嘉が体重を落として、試合ができることを祈っている」と話していたが、願いは届かなかった。

 最近の世界戦での体重超過は、3月のWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳=引退)とのダイレクトリマッチ(直接再戦)に臨んだ王者ルイス・ネリ(メキシコ)が1回目の計量で2・3キロという前代未聞の体重超過を犯し、約2時間後の再計量でも1・3キロオーバーで王座剥奪となった。

 また、昨年5月のWBC世界フライ級タイトルマッチで比嘉大吾の挑戦を受けた王者フアン・エルナンデス(メキシコ)、同4月のWBO世界バンタム級タイトルマッチで大森将平(ウォズ)が挑戦した王者マーロン・タパレス(フィリピン)らが体重超過でタイトルを失っている。

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